そう質問されたサンダーソニアは、一瞬戸惑った表情をした そして、サンダーソニアは一度深呼吸してから沙世子の目を見た 沙世子は、真剣に見つめてくる視線に対して同じように見つめ返すと、サンダーソニアは静かに口を開いて「私はね」と言った後、「あなたのことを一目見た時からずっと好きだったのよ」と言った 沙世子は一瞬頭が真っ白になった そして、ようやく我に帰ると「冗談はやめて」と言ったが、サンダーソニアは全く動じることなく続けた
「別に冗談なんかじゃないのよ」そう言ったサンダーソニアは「私はね」と言って続けた
「私があなたに初めて出会った時にね、不思議な気持ちになったのよ」と言ってから、沙世子の方を見ると、「もしかすると」と言って、さらに続けた
「その時の感覚がね、まるで運命の人を見つけた時のように思えたのよ」
沙世子はそれを聞くと「一体どういう意味なのか」と思ってサンダーソニアの目をもう一度見ると、そこには少し熱っぽく見えるものがあったのが見てとれた 「一目惚れした」と言われた時には、正直嬉しかったけど、「それはちょっと言い過ぎではないか」とも思っていたので、「あなたにとっての運命の人はもっと他にいるんじゃないか」と言ってみると、サンダーソニアは小さく笑った
「そんなことないわよ」と言ったサンダーソニアの笑顔は、今まで沙世子に見せてきたどの表情よりも綺麗なものに見えた
「あなたじゃなかったらこんなことは言わないわよ」と言われた時は、またドキッとしてしまったけど、沙世子は「でも」と言って反論しようとしたけど、サンダーソニアは首を横に振ってそれを否定した
「私はね、あなたのことが好きなのよ」サンダーソニアはそう言って沙世子の手を取った 沙世子は「えっ」と言って固まった
「それにね」サンダーソニアはそう言うと、沙世子の耳元に顔を近づけて、「私にとってはあなた以上の人はいないのよ。
入籍して」と言ってから、離れた 沙世子はサンダーソニアにそう言われた瞬間、胸が高鳴ったのと同時に、サンダーソニアが言っている言葉の意味が分からずに、「えっ?今なんて」と言った後、サンダーソニアの顔を見て「入籍?」と聞き返した すると、サンダーソニアは「えぇ」と返事をした後、「結婚して」と言った後、沙世子の頬に触れながら、「あなたと結婚したいのよ」と言った 沙世子はサンダーソニアの言葉を聞いて、どう返事をしていいのか全く分からずにいた
「あの」と言いかけたところで、サンダーソニアが「もちろん」と言って続けた
「あなたが私の伴侶になってくれるなら、あなたが抱えている問題は全て解決するわよ」
沙世子はその言葉を聞くと、「つまり」と聞いたら、「あなたが私の家族になるのよ」と答えた 沙世子はサンダーソニアの家族という言葉が引っかかって、「どうしてそんなことを知っているの」と聞くと、サンダーソニアは「実はね」と前置きしてから話し始めた
「私は魔法使いの弟子みたいなものよ」サンダーソニアはそう答えると、「だから、色々なことを知ってるのよ」と答えた 沙世子はその答えを聞くと「つまり、私の悩みも全て知っているということかしら」と尋ねたら、「そうよ」と答えたので、沙世子は思わず「一体いつから」と言ったら、「初めて会った時よ」と答えたので、「私達、まだ会って間もないはずよね」と言ったら、「確かにあなたはまだ私と出会ったばかりかもしれないわね」と言って続けた
「でも、私にとっては違うのよ」
沙世子はサンダーソニアが何を言おうとしているのかよく分からないので、黙っていると、「ねぇ」と言ってサンダーソニアは続けた「あなたは一体何に悩んでいるのかしら」
沙世子はサンダーソニアに言われて、どう返事をすればいいのか困っていると、サンダーソニアは「私に教えてくれない」と言った後、「私ならきっと力になれるわ」と言ってきたので、沙世子は何も言わずじっとサンダーソニアの目を見つめていた。
そしてポロっと涙を流した。
「私ね。
余命宣告されてるの。
持って、あと半年だって」沙世子はそう言うと、また泣き出してしまった サンダーソニアは沙世子が泣いている姿を見て、「大丈夫よ」と言って抱きしめてあげたら、「もうすぐ死んじゃうのよ」と言ったら、「私はね」と続けて言った
「あなたのことをずっと見守っていられるわよ」沙世子はサンダーソニアにそう言われると、「なんでそんなことが分かるの」と言ったら、サンダーソニアは「私はね」と言って話を続けた
「あなたのことを一目見た時からずっと好きだったのよ」
サンダーソニアがそう言うと、沙世子は驚いた表情をしたので、サンダーソニアは「私があなたに一目惚れしたように、あなたも私に一目惚れしてくれたのかしら」と尋ねると、沙世子は「えっ」と言って固まってしまった
「別に冗談なんかじゃないのよ」サンダーソニアはそう言ってから続けた
「私はね、私があなたに出会った時に感じた不思議な感覚がね、まるで運命の人を見つけた時のように思えたのよ」
サンダーソニアがそう言うと、沙世子は「一体どういう意味なのか」と思ってサンダーソニアの目をもう一度見ると、「一目惚れした」と言われた時には、正直嬉しかったけど、「それはちょっと言い過ぎではないか」とも思っていたので、「あなたにとっての運命の人はもっと他にいるんじゃないか」と言ってみると、サンダーソニアは首を横に振ってそれを否定した
「私はね、エベレスト先生が好きだったの。
思い切って告白したら『俺はチョモランマ星に婚約者がいるから』って断られたの。
それで代わりに沙世子を紹介してくれたの。
あのね、黙っててごめんね」
それを聞いて沙世子は動転した。
「私、余命宣告されてるのよ?もうすぐ死んじゃうのよ」
するとサンダーソニアが涙ぐんだ。
「実はね。
これをあなたに渡してくれって」スカートのポケットから指輪を取り出した。
「これって!チョモランマ星の万能治療装置じゃない! ちょっと!こんな高価なものを…エベレスト先生、気でも狂ったの?」
沙世子の理解がついていかない。
するとサンダーソニアは涙を流しながら言った。
「エベレスト先生はね。
沙世子に惚れてたのよ。
でも、彼にはフィアンセがいるし、教師と生徒は結婚できないから、せめて命を助けてあげたいって」
その言葉に沙世子は泣き崩れた。
そして鼻水を垂らしながら「ありがとう。
エベレスト先生大好きよ。
私、病気を治してサンダーソニアと幸せな結婚生活を送ります」と誓った。
「もちろんよ」サンダーソニアは沙世子の手を握りながら言った 沙世子はサンダーソニアに抱きつきながら「これからよろしくお願いします」と言って泣いた それを見てサンダーソニアももらい泣きして「こちらこそ、末永くよろしくね」と言った。

「…ええっと、そういうお二人のなれそめでありましてぇー…」
結婚披露宴でエベレスト先生が仲人の挨拶をしている。
その横にはウエディングドレスを着た二人の女生徒。
サンダーソニアと沙世子が佇んでいる。
二人共とても幸せそうだ。