お母さんは一人娘である私を大切にしてくれている。お父さんだって仕事が忙しいけど、まめに連絡をしてくれるし裕福な生活をさせてくれている。
お母さんは私をなるべく家から出したくないみたいだけど、私は逆だった。
外の世界に少しでも出ていたかった。人と関わっていたかった。
それに学校は冬休みが明けたら行くことはない。
死んでも死ななくても、今年いっぱいで学校はやめる。そのかわり、その間私がしたいことには口を出さない。
それが両親と私との約束だった。
ベッドに寝転がり昨日買ったばかりの少女漫画を開くけど、何も面白くなかった。
恋愛なんて何が楽しいのか。それを知らないまま、私は死んでしまうようなそんな気がした。
*
生徒会の手伝いは一日で終わらなかった。
生徒会役員が復活するまでの一週間、がっつり放課後いっぱい残って佐野くんの手伝いをする日々が続いた。
やっと手伝い期間が終わってからも、すっかり常連となってしまった校舎裏に行くといつも佐野くんがいて、佐野くんとの関わりがなくなることはなかった。
「そろそろ生徒会室戻らなくて平気なの?」
「んーもう少しサボってから行きます」
「佐野くんって、やっぱり最初に抱いていたイメージと全然違う人ね。サボりとかは絶対にしないと思っていたわ」
佐野くんとの関わりが増えて思ったことは、佐野くんは全然堅い人ではないことだった。
お母さんは私をなるべく家から出したくないみたいだけど、私は逆だった。
外の世界に少しでも出ていたかった。人と関わっていたかった。
それに学校は冬休みが明けたら行くことはない。
死んでも死ななくても、今年いっぱいで学校はやめる。そのかわり、その間私がしたいことには口を出さない。
それが両親と私との約束だった。
ベッドに寝転がり昨日買ったばかりの少女漫画を開くけど、何も面白くなかった。
恋愛なんて何が楽しいのか。それを知らないまま、私は死んでしまうようなそんな気がした。
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生徒会の手伝いは一日で終わらなかった。
生徒会役員が復活するまでの一週間、がっつり放課後いっぱい残って佐野くんの手伝いをする日々が続いた。
やっと手伝い期間が終わってからも、すっかり常連となってしまった校舎裏に行くといつも佐野くんがいて、佐野くんとの関わりがなくなることはなかった。
「そろそろ生徒会室戻らなくて平気なの?」
「んーもう少しサボってから行きます」
「佐野くんって、やっぱり最初に抱いていたイメージと全然違う人ね。サボりとかは絶対にしないと思っていたわ」
佐野くんとの関わりが増えて思ったことは、佐野くんは全然堅い人ではないことだった。

