恋神様に願いを込めて

「追加注文する必要なかったみたいだね。やっぱり紬ちゃんの愛が大きかったおかげだよ」


「いえ、そんな…」



どうして先輩はこんなに優しいんだろう…。モテるのも無理はない。


初めて会った日にアイドルオタクなことをバレた時にも、ロイ様を馬鹿にして笑うこともなかったし、私の話もいつもちゃんと聞いてくれる。


本当にいい人だな…。



「あ、あの…」



残っていたジュースを飲んでいると、突然二人組の女子が先輩に話しかけて来た。



「もしかして、ロイ様ですか…?」



どうやら先輩とロイ様が似ているから、勘違いをしているみたいだ。



「えっと…ごめんなさい。俺は相馬充希って言って、ただの高校生です」


「なんだ、やっぱり違うか…」


「違くてもいい!そっくりさんってことで写真撮ってください!」


「え」



思わず声を漏らしてしまい、ハッと口を押さえる。


だって…先輩が他の女の子と写真を撮るなんて、想像しただけで嫌だった。