恋神様に願いを込めて

「えじゃあどうして…。きっと先輩が来てもつまらないと思いますよ…?」


「つまらないかどうかは行ってから自分で決めるよ」



考えても考えても、先輩がついて来てくれるメリットなんて何一つわからなかった。





電車に三十分ほど乗ってからついたコラボカフェの前には、早速推しの等身大パネルが待ち構えていた。



「ふわああ、本物だ…」


「いや、パネルだよ」



先輩のツッコミも無視して、様々な角度からスマホで写真を撮っていく。


さすがに先輩の前だから連写は遠慮して、数枚で抑える。



「スマホ貸してよ。紬ちゃんも入って。撮ってあげるからさ」


「え、いいんですか?」


「もちろん」



お言葉に甘えて先輩にスマホを渡す。


いつもこういうイベントは一人で来ているため、撮ってもらうこととかないからなんだか緊張する。


だけど貴重なロイ様(の等身大パネル)とのツーショだ。ありがたい。