恋神様に願いを込めて

推しとの至近距離にドキドキして、思わず持っていたじょうろを落としてしまう。



「わ、ごめんなさい…!濡れてませんか!?」


「うん、大丈夫だよ」



中身があまり入っていなかったおかげか、先輩にはかかった様子がなくほっとする。



「そういえば紬ちゃん、明日の放課後も水やり?」


「あ、いえ。明日は放課後用事があって来ないつもりです。なので昼休みに水やりしようかなって」


「用事?」


「はい。明日から今週末限定で推しがやってるドラマとコラボ企画しているカフェがあって、対象商品を頼むとドラマのキャストのコースターがランダムで当たるんです。推しのコースターが絶対に欲しいので、明日は学校が終わったらすぐに行きます!」



思わず熱く語ってしまってからハッと我に返り俯く。



先輩にはオタバレしているため、いつも調子に乗って語ってしまうんだ。


先輩がうまく聞き出してくるから思わず話したくなるせいでもあるけど…。



「へぇー、楽しそうだね。それ、俺もついていっていい?」


「…え?ええ!?せ、先輩も来るんですか!?」


「うん。あ、もしかして一緒に行く人とかいた?」


「いや、いないですけど…」


「じゃあ決まりね。あ、ついでに連絡先も交換しとこ。してなかったもんね」