恋神様に願いを込めて

あんな乱暴で口が悪くて子どもでチビで、運動はちょっとできるかもしれないけどバカだし。


今まで好きな人ができなかったのも、理想の人に出会ったことがないからだ。


晃は理想の人にかすりもしていないのに、好きになるなんてそんなことはない。



あんなやつよりも理想ぴったりのレンくんが私を好いてくれているんだから、レンくんと付き合った方が…。



「…あれ?」


「ん?どうかした?」


「あ、ううん!なんでもない…」



その時、ジャージのポケットに入れていたスマホが小さく震えた。


取り出すと、たった今届いたレンくんからのメッセージが一件入っていた。





「あ、美羽ちゃん。急に来ちゃってごめんね」



放課後、学校を出ると、校門の前ではレンくんがこの前と同じように待っていた。



「一緒に帰りたくて。あでもその前に、ちょっと寄り道しない?」


「寄り道?」



行き先も何も教えてくれないレンくんに連れて来られたのは、駅前のゲームセンターだった。


しかも、晃とよく来る場所。