恋神様に願いを込めて

仲間の女子から褒めてもらい嬉しくなっていると、男子コートを見学していた女子たちがきゃあと小さく歓声を上げた。



「晃くんすごーい!あの身長なのにもう五本もゴール決めてるよ!」


「かっこいいー」



どうやら晃がバスケの授業で大活躍をしているみたいだ。


昔から運動は得意なタイプの人間だが、晃でこんなに女子がきゃあきゃあ騒ぐなんて。



「美羽の幼なじみ、もってもてだねぇ」


「あれだけかっこよかったらそりゃモテるよね」


「え?晃がモテる…?かっこいい…?だって、あのチビだよ?」


「え、美羽知らないの?晃くん、一年の間で結構人気なんだよ?たしかに身長はちょっと小さいのが痛いけど、明るいし面白いし優しいし普通にかっこいいじゃん」


「そうそう。美羽はそばにいすぎて晃くんの魅力に気づいてないだけなんじゃない?」



知らなかった。晃が他の女子からはそんな風に思われていたなんて。



「まあ、晃くんは美羽一筋っぽいけどねー?あんたたち、いつになったらくっつくのよ」


「え…!?な、私たちはそんなんじゃないよ…!そもそも晃なんて全然私の理想のタイプじゃないし!」


「そういえば美羽、理想高いんだっけ。でも理想の人を必ずしも好きになるなんてことないと思うけどね。私の彼氏だって全然理想のタイプじゃないけど、それでもやっぱり好きだから付き合ってるんだよ。そんなこといつまでも言ってて、晃くん取られちゃうからね?」


「私は晃のことなんて好きじゃないもん…」