姫を追放された私は一筋の光に救われた

「私、今から授業があるんですけど」


「だめ。俺とサボろう」


「凪さんは自由登校でも私は違っ……ちょっ、凪さん!?」


「空き教室に行くぞ」


「もう……」


お姫様抱っこされて連れていかれる私。


そういえば出会ったときもお姫様抱っこだったな。


出会ったばかりの頃はまさか私がゼウスの姫になるなんて思いもしなかった。


「今から雪菜が嫌っていうほどお前を愛してやるからな」


「うっ……」


胸をガシッと掴まれた。
そんな言葉、ズルくないですか。


「これから先も俺だけの姫でいてくれるか?」


「もちろんです。大好きですよ、凪さん」


「俺も愛してるぞ。雪菜、永遠に一緒にいような」


「はいっ……!」


これは追放され、居場所を失った私が凪さんと出会い、勝つのが難しいと言われるリベンジマッチで蓮に勝利し、好きな人の凪さんと結ばれるまでの物語。


〜完〜