姫を追放された私は一筋の光に救われた

「京極(きょうごく)蓮(れん)。話があるわ」


私はもう迷ったりしない。凪さんと出会って勇気をもらった。覚悟を決めた私に怖いものなんてない。


「どうした元姫」


「貴方とリベンジマッチがしたい。勝負、受けてくれるわよね」


「なっ……！」


「雪菜お姉ちゃんが蓮さんとリベンジマッチぃ？そんなに姫に戻りたいわけぇ？」


「私は今さら姫に興味はない」


「だったらなんでよ。真麗奈と蓮さんの仲を引き裂きたいわけ！？」


「真麗奈はすこし黙っててくれる？」


「っ！」


「京極蓮。貴方の本心が聞けて良かった。貴方は私を最初から必要としていなかった。なら私を追放したことを後悔したくなるくらい、貴方のねじ曲がった性格を更生する。私は追放されたまま引き下がるほど弱い女じゃないの。だから私と勝負しなさい！」


「ようは自己満足のためにオレと勝負するってこと？」


「蓮さん、そんなの受けなくていい！蓮さんは真麗奈が姫のままのほうが嬉しいでしょぉ？」


「それもそうだなぁ」