姫を追放された私は一筋の光に救われた

「復讐でもしてみるか?」


「えっ」


「友人と喧嘩しただけなら仲直りすればいいだけ。だが、本当のとこは違うんだろ?」


「凪さんはするどいですね」


「よく仲間の相談に乗ったりしてるからか、相手が嘘をつくとわかるようになった」


「本当のことを話せなくてすみません」


「どうして謝るんだ?」


「だってウソはいけないことでしょう?」


「俺は嘘をつくことを責めたりしない。誰にだって人に話せない秘密の一つや二つあるだろ」


それは凪さんも含めてなんだろうか。


凪さんのヒミツ。気になる……。
赤い瞳の奥になにを隠しているのか。


凪さんのこと、もっと知りたい。おかしいよね?会ったばかりの男の子のヒミツを知りたがるなんて。