俺と婚約してよ



しかも、私のクラスは奇数だから。



〝園芸委員〟は、私1人。



完全に、雑用を押し付けられた気分。



クラスメイトは、
誰1人私の気持ちなんて分からないと思う。



私だって..............................



「.........っ、別にやりたい訳じゃないのに、」



そう、ポツリと声を漏らしたとき。



「ほーんと、お人よし」



ふわりと、
背後から聞こえてきた声に............



「ひぇっ!わっ!!」



ビックリして思わず、
手に持っていた鉢を落としそうになった。



(ぅ、もう、危ないな.........っ!)



心の中で、そう思っていると。



「ふっ、あっぶねーな」



私の心の中の声を、
そのまま口に出す声。