著者は避難所で書き続けた。やはり、リアルでいろいろ言ってくるやつがいた。
 「ドラマみたいな小説を書いている」
 え、と思った。避難所で書いている小説のことを言っているのか。狐に包まれたような気分だった。
 心当たりはなかった。それより、全然知らないわけのわからない人が絡んでくる。わけがわからない。避難所で書いているあの小説かと思った。
 監視をしていると告げる行為、ストーカー。
 ドラマみたいな小説がどうしたのか。それがどうしたのか。なんのことやらわけがわからなかった。ドラマみたいな小説を書いているからといって、一体どうだとういのか。話者は全く無価値なことを言っているのだ。