不気味ちゃんと高瀬君の初もうで

 橋本ここなは、超美少女だった。
 野いちご学園高等部に入学した。たちまち学園中で話題となった。すごい美少女がいると。
 淡い茶色の髪の毛をしていた。髪の毛は長かった。太い眉。大きい目、茶色い瞳。黒目勝ち。小柄で、ちょこっと小太りだった。独特の体型である。
 橋本ここなは1年C組だった。モデルの高瀬帳と同じだったが、興味なかった。
 自己紹介があった。橋本ここなは教室の前へ出た。
 ここなはポニーテール、ピンクの大きいリボンをしている。
 「宇宙一の美少女、橋本ここなでえすw」
 と、橋本ここな。
 「かわいい」
 と、たちまちクラスの男子たちの歓声があがった。
 「こらこら橋本さん。自分で宇宙一って」
 と、禅院あき先生。黒髪で髪をひっつめていた。眼鏡をかけていた。切れ長な目、黒い瞳。スレンダーで、タイトスカートをはいていた。
 「自分でいうだけのことはあるぜ」
 と、男子。
 「みんなよろしくw」ここなは両手でハートマークを作った。
 うをー、男子から歓声があがった。

 そうして自己紹介がすすんだ。
 チセが前へ出た。
 「黒田チセです」
 か細い声でいった。
 「黒田さん、もっと大きい声で」
 「え」
 チセは息を吸った。
 「黒田チセです」
 「黒田さん、もっと」
 「黒田チセです」
 みんなシーンとなっている。
 「ま、まあ、声が小さいのは性格かな」
 高瀬君が拍手した。クラスのみんなもばらばらと小さく拍手した。
 ここなは、チセをにらみつけた。