「で、高瀬、お前、願い事は決まっているのか」
 と、朝都。
 「もちろん!」
 と、高瀬君。
 「よかったらでいいんだけど、教えてくんねえかなあ」
 と、朝都。
 「いいよ」
 「いいのか」
 「うん。僕の願い事はあ・・・・・・」
 朝都は息をのんだ。まことは息をのんだ。
 「来年こそ、ドラグティックアタックができますように」
 と、高瀬君は大声でいった。
 チセはやっぱりと、思った。
 「高瀬、お前いっつもそれじゃねえかあ」
 「ははは」
 と、高瀬君は片手を後頭部にやった。
 「来年こそ、ドラグティックアタックが撃てるようになるんだ」
 と、高瀬君はガッツポーズをした。
 「ドラグティックアタックってなんなんだよ」
 と、朝都。
 「知らない?悪をせん滅する技なんだ」
 と、高瀬君。
 「なんなんだよ。それは」
 と、朝都。まことと、真冬が苦笑いした。朝都はチを見た。
 「あ、黒田さん、よかったら願い事きかせてくんねえかなあ。いやだったらいいんだけど」
 「いいよ」
 とチセ。
 「橋本さんと、仲良くなれますようにって」
 と、チセ。