「うわ … 」

いやね、思ってたよ?
思ってたけど … 、人多すぎ!!

真矢(まや)くんと結ばれますように!」

風早(かざはや)さんと付き合えますように!!」

いろんな人がそれぞれの想い人への想いをぶつけている。

何故なら、気持ちが大きい人はより叶うと言われているからだ。

その中で私は … 

「和泉先輩、いるじゃん … 」

私の想い人は、和泉陸(いずみりく)先輩。
沢山の人の中から、私は和泉先輩を見つけてしまった。
耳を澄ませると、

音々(ねね)ちゃんに想いが伝わりますように … 」

音々ちゃん … 、早川音々(はやかわねね)先輩。
物凄く可愛い先輩で、和泉先輩と仲が良い人。

「はぁ … そっか … 」

私は和泉先輩の事を想い、廃校舎から帰る事にした。
がっかりしながら、下駄箱に行く。

「ねぇ、木下さん。