……え? え、え?
羽倉先生に口説かれてる? でも、なんで? ベッドの上だから? 私が羽倉先生の背中の上に乗ってしまっているのが原因なんだろうか。
「……私が、体を触ってるから……ですか?」
「……ん?」
「私が羽倉先生の体を触ってるから。ここがベッドの上だから、私を口説いてらっしゃるんですか?」
失礼ながらもそう質問すると、羽倉先生は「まさか」と、困った表情をした。
「相手が亜矢ちゃんじゃなきゃ、こういう風に体を触らせたりはしない」
「……で、でも、先生、首凝ってるって。嘘ですか?」
「嘘ではないよ。今も凝ってるでしょ。でも、ごめん。半分以上は下心。ねぇ、亜矢ちゃん……」
「俺を受け入れて」と、目がそう言ってる。
羽倉先生に全てを委ねてしまいたい衝動に駆られる。けれど、羽倉先生に身を委ねてしまったらこの気持ちは切ないものとして消えてしまう。
羽倉先生とずっと一緒にいたいと、独占欲が芽生えてしまう。



