憧れの街で凄腕脳外科医の契約妻になりました。



「ハハッ。マタニティ結婚式になるね。打ち合わせとか、俺が動くから。ベリが丘で忘れられない結婚式挙げようね。絶対無理しちゃダメだよ」


「――はい、ありがとうございます」


「うん、で、さ。そろそろ敬語やめない? 和登って呼んでよ」


「……か、かず、と……さん。無理です、呼び捨てなんて呼べません……」


 もう『和登さん』呼びが定着しているし、敬語も早々抜けれそうになく、恥ずかしさのあまり手で顔を隠していると、和登さんは私の手を握り顔から離した。


「和登って呼んで」

「――か、かず、と」

「大好きって言って」

「――だ、だいすき……って、言わせないでください! ちゃんと、大好きが毎日溢れてます!」

「俺も。毎日大好きが溢れてる」


 ――和登さんはもう一度、私に深いキスを落とした。


【END】