【誰もが憧れる街ベリが丘】

 そういうキャッチフレーズで、テレビで良く特集されているのを目にする。今も尚、テレビで放送されており、映し出された映像は高級感漂う街並みに加え、ベリが丘総合病院が特集されていた。

 院内はとても大きく、入院室は一部屋一部屋が個室になっている。

 画面を見ていると、世界的にも有名なドクターが映し出された。

 脳外科医の羽倉和登(はねくらかずと)。三十三歳。若くしてアメリカに渡ったらしく、海外での医療免許を取得し、この春からベリが丘総合病院の脳外科医として勤務しているらしい。

「脳は一分一秒でも遅れたら後遺症が残ったりするので、常に緊急オペができるよう最善を尽くしてます」

 屈託のない笑顔で微笑む羽倉先生。

 画面に映る彼はとても穏やかで、芸能人といっても違和感がないほど顔が整っている。髪も、長すぎず短すぎずの平均的な長さで、医者ということもあってか、清潔感が漂っている。