「 ─────だから、勝手に・・・ 」 揉めているような声に気づいて目を覚ます。 目の前に広がるのは真っ白な天井。 「 いや、付き合ってる人はいるよ 」 ? 寝起きでぼんやりした意識の中、声のする方へ視線を向ける。 ギシッ、とベッドの軋む音、それと同時に伸びてきた大きな手が 私の髪を掬って、優しく撫でた。