──────苦手なタイプ、ね・・・ 「 モテる人。 つねに周りに女の人の影のある人。 背高くて、オシャレで、気遣いもできて、頭が良い人 」 無意識に頭のなかには一人、具体例の男が浮かんでいた。 「 あと、だれ彼構わず愛想よく笑う人 」 言い終えて、残っていたビールを一気に飲み干す。 空になったジョッキを机に置くと、空気がやけに冷えていることに気づいた。 ・・・・・・あ、やば シンと静まり返った室内にハッと我に返った。