ところがnezasaが春まで、彼岸桜が咲き誇るまでは待ってほしいと懇願するから、マサキ達はまだ『華絵 彼岸花』やnezasaには会った事すらなかった。でも、老人ひしめく田舎町では冬には暖冬であろうとも、問題事をおこすクリエイター達はいなく、マサキとちうは一緒に桜並木を、ひらひらひらめく花びらにまとわれたりしながら、楽しんでる様を見せていた。桜の花々が儚く美しく空に地に踊る。ソレを愉しむ。そんな日々が続いたある日、ソレは太い樹の根下に座っていた。