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かつてのボクは鬼才絵師ぱぱぱにとてつもなく魅了されていた。
妻が有りながらも作品が奪われ様とも、本懐だと調子にのっていた。
だから、命惜しくば近寄るまいと、蔑視された時は死ぬかと想った。
様子のオカシイボクに気づいたのは、ココに同席してる妻と、親友のちゅう秋だけだった。
どうする事も出来ない妻がちゅう秋に土下座を止められて、ちゅう秋がボクの憑き物を落とすと妻に了解を得た。以後お取り引きはないよ。は、命を尽くせと言う意味で、絶命をも意味すると、そして……
ソレは鬼才でないボクには妻君まで不幸に落とす『蟻地獄』だと明快にボクの意気地を暴いてくれた。

![【黒・中編・画】湖面に写る月の環[今昔擬人化小説]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/142243/nc0rrl7caz-thumb.jpg)

