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ところで、nezasaにはどう連絡したらいいんですか?と二人に聞いてみた。すると、nezasaは身寄りの無い不幸な子供なので、自治会会長の家の別宅に、身を寄せてるから、私どもが連絡して差し上げますよと二人は笑った。ボクは筆跡者名と出版社とメモに書き、まだまだ完成を見ない自作のタイトル『桜の葉花ひらひら』と宿屋と自宅電話番号を書き足して二人に渡した。
ほぅ、本職の作家さんか?コレはたまげた。わざわざ新幹線で、こんな田舎町までお越しとはな!と、こんなボクの所望に喜んでくれて、少し照れてしまった。そんなボクを可愛い人と妻が笑んでるとも知らずに。