縁結び−変わる勇気をくれた君と、秋の風―


「出そ!勇気!!」


「うん、出したい。でも、どうすればいいか分かんない。」


「出せばいいんだよ!」


「だから…どうやって?」


「うーん…自分に自信を持つとか?あとは、『もう、どうにでもなっちゃえ〜』くらいの気持ちを持つとか!」


「そんな…捨て身じゃん…。」


「あ!!いいこと思いついた!」


悩ましげな表情の憧子に対して、大地はニカッと笑った顔を憧子に向けた。


「イメチェンしよ、イメチェン!!」


「え、イメチェン??」


「イメージチェンジだよ!知ってるだろ?」


「し、知ってるけど、どうやったら…」


「今から俺んちおいで!」


「話、急展開過ぎない!?」


「いいから!あ、もしかして朝から何か用事あったとか!?」


「いや、ないけど、でも──」


「ならいいじゃん!行こ!このまま何も変わらないの、嫌なんでしょ?なら、何もしないよりマシだから行動しようよ!『もう、どうにでもなれ〜!』って思ってさ!」


なっ?と言う大地は、どういうワケか自信満々という雰囲気だ。