ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。

こんな立派な店をただの趣味で始められるなんて光は一体何者なんだろうか。
元々普通じゃないことはわかっていたけれど、いよいよその正体が気になり始めてきた。

「そうよ。光のご両親は有名企業の社長さんとそのご婦人。海外に行ったきりでなかなか戻ってこないんですって」
そこで聞いた企業名は世界的に有名な会社で、ヒナは目を剥いて言葉を失ってしまった。

「そんな大企業の御曹司がどうしてキャバクラなんて……」
光ならきっと、一生仕事をしなくても生きていくことができるだけの財産を持っていることだろう。

趣味と言われても納得してしまう。
「それがね……」

途端にマキが小声になった。
ヒナはマキの言葉に耳を傾ける。

「光には妹がいるの。年子だから、すごく仲が良かったんだって」