ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。

どうして1度しか会ったことのない男に怒られないといけないんだろう。
日奈子はムッとした黙り込んでしまった。

しかも相手は自分よりも年下だ。
そんな男に父親みたいな説教をさせる筋合いはなかった。

「カズを殺して自分の死ぬはずだったのに」
呟き、膝の上の包丁を見つめる。

男のせいでその計画もすっかり台無しだ。
また出直すとしても、店側の警戒は強くなっているだろうから難しい。

言わずもがな、日奈子は出入り禁止にされるだろうし、下手をすれば店に近づくだけで警察を呼ばれるかもしれない。
「死ぬつもりだったなら、その先の人生を俺にくれ」

「はぁ?」
突然のセリフに日奈子は瞬きを繰り返す。