ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。

店のボーイだろうか?
日奈子がいくら暴れても手を離してくれない。

その間に女とカズは店内へと消えていってしまった。
「なんで邪魔するの! あの男を殺さなきゃ! 私だけこんなになるなんておかしいでしょ!!」

唾を吐き散らして叫ぶ日奈子の頬を誰かが叩いた。
その衝撃とショックで日奈子の動きが止まる。

ふと目の前を見るとそこには見知らぬ若い男が立っていた。
店のボーイなら日奈子も知っているはずなのに。

「通報されたかもしれない。行くぞ」
男は呆然としている日奈子の腕を掴み走り出す。

日奈子は足をもつれさせながらそれに続いた。
一体なにがどうなってるんだろう。

気がつけば日奈子は男が運転する車の助手席に座っていた。
膝の上には包丁を乗せて。