ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。

ヒナは思い切って自分から口を開いた。
「実は私、施設育ちなんです」

「え? そうなの?」
突然の告白にお客さんが驚いている。

ヒナは視線を下へ向けて悲しんでいる様子を演出した。
お客さんも黙って次の言葉を待ってくれている。

「そうなんです。傷心の顔も知らずに育ったの」
「そ、そうだったんだ。それは、大変だったね」

同情的な表情になったお客さんに対してヒナは悲しそうに頷いた。
「施設の環境もひどくて、お兄さんやお姉さんによくイジメられてたの。見ての通り私って小さくて貧弱でしょう? だから、さんざんターゲットにされてきたの」

「イジメか……」
お客さんがしかめっ面をしてお酒をグイッと飲み干した。

ヒナはタイミングを見計らって新しいお酒をつぐ。