ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。

「うん。子供の頃からよくおやんい連れて行かれてさ、川釣りも海釣りも趣味で毎週行ってるくらいなんだ」
「すごいですね! お上手なんですか?」

「そうでもないけどね。時々自家用ボートを出すときもある」
その言葉にヒナは目を丸くした。

自家用ボートを持っているなんて、やっぱりこの人もかなりのお金もちなんだろう。
全然そんな雰囲気ではないけれど、着ているスーツは上等なものだとわかる。

それからもお客さんは釣りの話を続けた。
ヒナは時折相槌を打ちながらも、よくわからない話題についていくので精一杯だ。

「ヒナちゃんは水族館とか行く?」
「あ、水族館なら時々行きますよ」

やっと自分でもりかいできる話題になったと思ってヒナの表情が和らぐ。
「水族館ってすごいんだよ。それぞれの魚の生態に合わせて環境を作っていてね……」

と、思ったらすぐに興味のない話題へと移ってしまった。