ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。

☆☆☆

休憩しろと言われてもやはり気持ちが落ち着かなくてなかなかジッといれいられない。
少しはマキたちの接客の様子を見てきたし、お酒の継ぎ方やタバコの火の付け方などは光から教わっている。

それらを頭の中で何度も思い出して自分でライターの火をつけたり消したりして練習した。
「最初からうまくいくわけがないんだから、そんなに気合を入れるな」

と、出勤時間ギリギリまで釘を刺されてしまったくらいだ。
といっても、ヒナの最初の仕事はやはり掃除からだ。

他の嬢たちが出勤してくる前にある程度店内を綺麗にしておかないといけない。
「ヒナさんは仕事熱心ですね」

ボーイがヒナの仕事っぷりを見て関心したように声をかけてきた。
「今の私にはこれくらいのことしかできないもの」

その上居候ときている。
少しでも自分の存在意味を見出したくて、熱心にもなるというものだ。

「だけど水仕事はほどほどにしておかないと、手荒れが悪化しますよ」