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なにも離さなくてもいいが、笑顔は絶対に崩さないこと。
ヒナは自分にそう言い聞かせてお客さんのお見送りをしていた。
お客さんのお気に入りの嬢が「また来てくださいね」と言っているのを後ろから見守る。
男性客たちはみんな礼儀正しく「今日は楽しかったよ」とか「ありがとう、また来るよ」と、嬢に一声かけて帰っていく。
その後ろ姿を見送ったマキが振り向いた。
「どう? お見送りの調子は」
「だ、大丈夫です」
緊張してはいるものの、後ろに立って笑顔で会釈するだけなので何度かやっているうちになれてきた。
お客さんはヒナのことを気にしてチラリと視線をくれたり、手を振ってくれたりもする。
「私も最初はお見送りだけで緊張したわ。だけどここのお客様はみんないい人ばかりだから、嫌な気持ちになることも少ないわよ」
「そ、そうですか」
なにも離さなくてもいいが、笑顔は絶対に崩さないこと。
ヒナは自分にそう言い聞かせてお客さんのお見送りをしていた。
お客さんのお気に入りの嬢が「また来てくださいね」と言っているのを後ろから見守る。
男性客たちはみんな礼儀正しく「今日は楽しかったよ」とか「ありがとう、また来るよ」と、嬢に一声かけて帰っていく。
その後ろ姿を見送ったマキが振り向いた。
「どう? お見送りの調子は」
「だ、大丈夫です」
緊張してはいるものの、後ろに立って笑顔で会釈するだけなので何度かやっているうちになれてきた。
お客さんはヒナのことを気にしてチラリと視線をくれたり、手を振ってくれたりもする。
「私も最初はお見送りだけで緊張したわ。だけどここのお客様はみんないい人ばかりだから、嫌な気持ちになることも少ないわよ」
「そ、そうですか」



