ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。

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朝食の席で日奈子は宣言したとおりいらなくなった物をどんどんゴミ袋に詰め込んで行っていた。
自己啓発本や古い服、それにわけのわからないメモ書きなんかが出てくると容赦なくゴミ袋に突っ込んだ。

といっても服をすべて捨ててしまうわけにはいかないので、冬服を何着かと下着類は残しておく必要があった。
それも、初給料がでるまでのことだと自分に言い聞かせる。

そして箱の底へと手を突っ込んだとき、指先に硬い感触が触れた。
それを掴んで引っ張り出してみると、いつも本棚の上に飾ってあったカズの写真だったのだ。

笑顔のカズの写真を見ると途端に胸がズキンッと痛む。
自分へ向けて笑いかけてくれたカズを思い出す。

イイコイイコと子供みたいに頭をなでてくれたときのこと。
日奈子のことを全肯定してくれて、甘やかしてくれたこと。