初恋リメイク!


「あ、ああ、あ、謝って!」

 一瞬にして頭に血がのぼる。怒りで我を忘れて、喋りが覚束なくなる。

「あ、葵先輩に……謝って!」

 服ひとつ作るのにどれほどの手間がかかるか、葵先輩が布一枚切るのにどれほどの愛情を持っているか。

 小鳩先輩は想像すらしていないのだろう。

 葵先輩の服が私と匠先輩の心を打つのは、私達の個性と誠実に向き合ってくれたからだ。
 人が服に合わせるのではなく、服を着る人の個性に合わせてくれる。

 外見や性別なんて関係ない。その人の良いところを真っ直ぐ見つめてくれる。

 そんな葵先輩を馬鹿にするなんて、絶対に許せない。

「いいよ、晶。行くぞ」
「でも……!」
「いいから!」
 
 私は葵先輩に引きずられるようにして、校門を出た。