『春・夏・秋・冬』

春と秋の背中の方から、慌ただしく数人の救急隊がこちらにやってきた



「夏の事…よろしくお願いします!」


「冬…早く!」



秋は、僕の袖を掴み一緒に出ようと促す


「ごめん…ちょっと忘れ物してきたから…先に病院行って待ってて…」


無理やり笑顔を作り、ニコッと笑った


「秋、ほら、先に行くよ!」


「ちょっと!春待ってよ!」


春に引っ張られて行くように、秋も外へと歩いて行った


僕は、踵を返し閉じこめられていた部屋へと引き戻した


もちろん…忘れ物を取りにではない


部屋に着くと、コンクリートのひんやり冷たい地面に座り込み


「バレた…か…」


と、小さく呟いた



このまま、ずっと4人で……


3人と過ごした思い出が走馬灯のように流れた