そして、


ついに、



扉が、完全に開かれた



そこから、現れた人物は……



「……夏?」



「夏!!」



「あはは…悪い、遅くなった…迎えに来た…ぜ」


息を乱し言葉が途切れ途切れで、苦しそうに映った


夏が通ってきたであろう通路には、血の後が付着し、その発信源は…


「夏!!」


夏からだった。秋が真っ先に夏の元へと駆け寄り、僕もそれに続いた