「このままでも可愛いから」
「…!」
ふわりと、髪を撫でてくれるように髪飾りを固定してくれた。
まだ慣れないな…。
だれかに優しくされるの。
そこまで温かな目を向けられることだって。
「僕とハオは歳で言うと江架より2歳上かも」
「…じゃあ…、18歳…?」
「そう。でも気楽にして。敬語とかも取っちゃっていーし、江架だけの特別」
まだ夢を見ているみたいだ。
気が引けるなかでも、ここは素直にうなずいておいた。
「もうひとりアレフって奴がいるんだけど、そいつは17歳。あとは───」
ギイッと開いたドア。
「噂をすれば」とつぶやいたハオさんの先、私は視界に入れて目を開く。
「遅いよアレフ。今日は大事な日って言ってあっただろう?」
「…学食、混んでて。アネモスが帰って来ちゃったんだ」
「結局まだなにも食べてないの?」
「うん。ここに届けてもらうようにした」



