《……ふっ》
「っ!!やっぱ一緒だ…!!もうやだぁぁぁ───う、わあっ、うきゃ…っ!」
いざ全力疾走、とは、ならずに。
走り出してすぐ豪快に転けた……。
ああもう…、またやっちゃった。
なにもないところで転ぶんだよね、昔から。
言ってしまえば私の癖のような、特技のようなもの。
《アホ》
「なっ、なにこのひと…!!」
ずっと見てたなら心配してくれてもいいのに……!
こんな絵画なんかの前で足を止めるんじゃなかった。
Sクラスの場所だって分からないし、ルス先輩は教えてくれるって言ってたけど、今のところ私だけに見えるよ…?
「っ??」
すると、横を通った一筋の光。
キラキラ輝く一線は、しばらくすると壁に書かれた文字に変わった。
《怪我はしてない?大丈夫?》
「えっ」
《そこの曲がり角の先で待ってるよ》
もしかして教えてくれるって、こーいうこと…?
この色、感じる魔力、間違いなくルス先輩のもの。



