「だから今はさ、たくさん可愛がってあげようよ。…おいでアネモス」
「ルス!!だっこっ!」
「恋したなんて、すごいことだよ。これからシャイロちゃんにいっぱい格好いいところを見せなくちゃだね」
「うんっ!ぼくもっとアレフと一緒に強くなるんだ!」
ルス先輩の魔法のいちばんは、言葉だ。
ああやって私も背中を押されたんだと、初めて客観的に見ることができた。
「ローサちゃん?なんか耐えてる?」
「…当たり前だ。いまの私は油断すればアネモスを潰してしまうかもしれないからな、」
「…ああ、今すぐにでも抱き締めたくてたまらないってことね。なら代わりに俺にしとく?」
「吐き気がする。消えろ」
……恋、かあ。
私もいつか経験するときが来るのかな。
そのとき、私の前にいる人は───…
「江架、アネモスが一緒に絵を描こうだって」
「……うん」
「あれ…?江架もどこか赤いけど、大丈夫?」
「だっ、大丈夫だよ…!」
彼だったらいいなって、思ったり。
番外編 fin.



