「………、」
すると傷だらけの手が、今まで見ていた彼のものだとは思えない手が、私のもとへゆっくりと伸びてくる。
「……わるい…、江架」
「っ…、やだ…」
「…ごめん」
「やだ……っ」
「…許してくれ」
「やだ……!!」
言葉とは裏腹に私からも伸ばして掴んでは、固く固く握りしめる。
つめたいなんて、思ったことないよ。
あなたの魔法はいつも温かい。
この手みたいに、あったかいの。
「わたし、が……師匠の魔法を…、怖いと思うことだけは……ないよ…」
お父さんとお母さんに会ったよ。
あなたがいつも教えてくれる話のままだった。
15年ぶりの娘を前にしてるのに、ふたり揃ってレオンハルトレオンハルトって言うんだもん。
「私たちは…っ、そんな浅い繋がりじゃねえんだから……っ!!」
「───…ああ」



