わけ、あう……?
「15年前、お前がいたから俺はあの選択ができたんだ。俺の娘のそばにはレオンハルトがいてくれる、……後悔はない」
曇りのないまっすぐな瞳も、見方を変えれば強引で自分本意ともいえる光も、なにひとつ変わっていなくて。
血のつながりなんか大したことじゃないんだと、思った。
「俺の娘の魔力のなかに、俺の魔力も埋め込んである。…だから───俺たち親子の力で……お前を戻す!!!」
「っ…!」
背中を押された、なんかじゃない。
ゲシッ!と、容赦なく蹴られた。
「シド兄ちゃん……!!」
「俺と星架のぶんまでお前はあの子の成長を見届ける義務があんだよ。だってお前は───…江架ちゃんのたったひとりの兄貴だからな」
きっと俺は、どんなに強い魔法を持っていたとしても。
この人には簡単に戻されてしまうんだろう。
おれは、この人にだけは勝てないんだ。
「江架を頼むぞ、レオンハルト」
やっぱ本物はすげえって────。



