小さな頃から変えられないところは、こんなところ。
祖母の顔を見るだけで、穏やかな優しさを与えられるだけで泣きたくなって、甘えたくなる。
「学校いきたくないっ、もうやだ、やめたい…っ」
「…江架」
「魔法なんかぜんぜん無理だし…!」
「…あなたの魔法は、たくさんの愛で溢れているの。いつかきっと、きっと、あなたを守ってくれるものになるわ」
「……ないよ、ないもん。ないんだもん、私にはそんなの」
「あるわ。それはおばあちゃんが保証する。あなたのお母さんもお父さんも、みんなが見守っているもの」
おばあちゃん、ちょっとだけ小さくなったね。
前はもっと大きく感じたけれど、おばあちゃん小さくなった。
「どうして私だけ違うの…?」
「…ちがう?」
「目の色も、髪の色も、名前も……、ぜんぶぜんぶ違う…」
黒い髪なんて私くらいだよ。
目の色もつまらなくて地味で、怖がられるときだってある。
だから眼鏡なのかな…。
おばあちゃんが私に眼鏡をかけさせた理由。



