ここで、永遠を繰り返すんだ。
そこにお前だけは来てはならない。
お前を守るために、守りたかった俺の正義なんだ。
《師匠!!》
「…………」
《師匠っ、あなたは私のっ、私の……!》
現れては消えて、また現れては消える。
それは俺の人生の走馬灯を歩いているようだった。
赤く燃える扉。
地面を虚ろに見つめながら目指す俺の前、ひとつの影が伸びていた。
「───こぉっらレオンハルト!!」
「っ…!!」
ハッキリと聞こえた、声。
闇を切り裂く光。
灰色の髪をした、気さくな笑顔。
ニッと得意げに笑った男は、俺が会いたくてたまらなかった人だった。
「……シド……にいちゃん…」
「ったくお前は。かわいい妹を置いて、どこに行くつもりだ?」
ポタリ、ポタリ。
地面に止めどなく落ちる俺の涙を見つめて、シド兄ちゃんは「レオンハルト」と、やさしく呼んだ。



