「お父さん、お母さん…、わたし…、生まれてきて良かったのかなあ……っ」
ずっとずっと聞きたかった。
自分は生まれてきてよかったのか、存在してよかったのか。
避けられつづけて生きてきた人生、だれかに正解を教えて欲しかった。
「当たり前だ。生まれてきて駄目な命なんかない。江架ちゃんは俺たちの宝物で……八神家の正義なんだよ」
私の魔法はたくさんの愛で溢れている。
魔法は愛に変わる。
おばあちゃんやルス先輩から言われてきた言葉の意味は、こういうことだったのかと。
「私たちはあなたを愛してる」
信じなさい。
自分の力を、自分の魔法を───。
「私たちのもとに生まれてきてくれて、ありがとう」
右手はお母さん、左手はお父さん。
ぎゅっと握って繋げば、ここに家族があった。



