「レオンハルトさんもまだいるだろう…!!お前はなにをして…っ、……っ、おま、え……」
ハオの頬につたう、涙。
言葉を失ったローサは、なにかを感じ取ったように目を開いた。
「…ハオ、これは……レオンハルトさんの命令、なの…?」
僕が問いかけると、否定も肯定もしなかった。
なにを言ってもシールドを張りつづけている行動からして、肯定でしかないだろう。
頬にぽろぽろとこぼしながらも、ぜったいに屈しない姿勢。
そして、震える唇を小さく開いたハオ。
「…えっちゃんには、癖がある」
「…癖……?」
「自分より大きな魔法を前にしたとき、恐怖を感じる。そうすると無意識にもえっちゃん自身の魔力も怯えて……魔法が消えるんだ」
「…恐怖……」
「その本能にだけは、どんなに暴走したとしても抗えない。……それが唯一の突破口だって…」



