「───ハオ」
「っ…!」
暴走をつづける江架を夜巳さんが魔法で一時的に縛り、僕たちの前に立って向かってゆくレオンハルトさん。
すると彼は、ハオの名前を呼んだ。
「…作戦、決行だ」
作戦……?
なにをするつもりなんだ。
ハオだけが知っている作戦…?
ハオは、どうしてさっきからそんな顔ばかりしているの。
お前らしくない。
今にも泣き出しそうな子供の顔で、唇を噛みしめて眉を寄せていた。
「っ!!」
とっさに僕たちもレオンハルトさんの場所へ向かおうとすれば、目の前を塞いできたシールド。
「…なんで」
「おい…、どういうつもりだ、なにをしているんだお前は……!!」
「ハオ……?俺たちも江架を守らないと…!」
僕たちと、離れた場所にいる夜巳さんにも膜が張られる。
いつの間にこんなにも強いシールドを張れるようになったのか、ローサとアレフがどんなに叩いても破ることができなかった。
顔を伏せつづけながら、ハオは僕たちだけを守るようにシールドを張りつづける。



