「きみも本当は憎んで恨んでいるはずでしょう?…一緒に終わらせましょうよ、そんな世界」
その瞬間だった。
気づいたときには、私の真後ろ。
邪悪な魔力を感じたものの、すぐに対処まではできなかった。
────本体は、こっち。
「江架……!」
「えっちゃん……!」
「くそ…っ、動けない…!!」
「アネモス…っ、なんとか江架を守れ…っ!」
私以外のみんな、そいつの魔法によって固まっていた。
師匠ともなれば解けるまで時間はかからないだろうけれど、私としては今は何もしないで欲しいと思った。
聞きたかったから。
その話のことを、詳しく。
「私の魔法が……、師匠の親を、殺した、の……?」
「ええ、そうですよ。15年前の事件が壊さなかったものなどありません」
「……じゃあ……、どうして、師匠は…」
私のそばに、いてくれたの……?
自分の親を殺した魔法を持った私を前に、私の両親についてあんなにも優しく教えてくれたの。



