「……レオンハルトよ。ワシにとってお前は、いつまで経っても可愛い孫じゃ」
そう言って、学校長は姿を消した。
あとはここに残っている敵を始末して、このアジト含めた組織そのものを終わらせる。
残った役目は、もうそれだけ。
「……く……そ……、わたしの……、私の計画……が…」
這いつくばっていた男は、わずかな魔力を振り絞って必死にもがいていた。
……はずが。
ニヤリとほくそ笑み、スッと呆気なくも立ち上がってしまった。
「ルス…!江架を守れ!!」
「っ…!!」
「レオンハルトくん。あなたはこちら側の人間ではありませんか?」
魔法を創りだしながら走り向かった動きが、ピタリと止まる。
「どういう意味だ」と冷静に返した師匠へと、男は私を見ながらつづけた。
「八神の力に親を残虐にも殺されたというのに、なぜそこまで小娘ごときに執着するのです?」
「………え……?」
おもわず声を出してしまったのは、私。
だれに、なにに、だれの親が殺されたって……?



