『ウィリアムさんっ、大変です……!!』
それは通信魔法。
町を見張っていた魔法士のひとりが、私たちの前に幻影となって現れた。
『町中にAランク以上のモンスターが何体も放たれています……!!』
「なんだと…?」
『住民は避難済みとのことですがっ、このままでは時間の問題です!埒(らち)があきません…!』
Aランク以上…。
きっと魔法士たちはモンスター討伐よりも住民の命を最優先に動いているのだろう。
まさかここだけじゃなく、町の人たちまで傷つけているだなんて。
ジェネシス部隊……、
彼らの目的はいったいなに……?
「…ジジイ、あんたは住民を守る側へ行け。ここは俺に任せろ」
「だが、」
「あんたは魔法学校の校長だろうが。…俺に恥かかせんな」
「……こやつは何をしてくるか分からぬぞレオンハルト」
「俺はS級魔法士だぞ。今さら心配してんじゃねえよ」
ここには夜巳さんもいる、と。
彼はおばあちゃんに信頼を寄せているようだった。



