おどけたようにケラケラ笑っては、ひとりでゲームでも楽しんでいるみたいだった。
このケースに触れられるのは私だけ。
師匠がどうにか触ろうとしても、魔力が吸い取られては魔法が意味ないものに変わっていた。
おなじ吸収魔法をつかう私にしかできない、使命。
「う……っ、ああ……、し、しょう……、これっ、なんかすごく変……っ」
私の身体中に毒が回ってくるような。
保管ケースに触れて、なぞの液体と私の魔力が融合するたびに「やばい」と思わせてくる。
無理かもしれないと、思わせてくる。
「…大丈夫だ、俺がサポートする」
私の背中に当てられた手。
そこから魔力を流し込んでくれる師匠。
ゴオオオオオオオオーーーーー!!!と、地響きと一緒に私の魔力が外に出たがり始めた。
「っ……、もう、ちょっと……!」
だめ、だめ。
飲みこまれちゃだめ。
目の前にいるんだよ、おばあちゃんが。
この日をどれだけ待ちわびたと思ってるの。



