今はもう、破壊だなんて言わせない。
破壊することしかできない、とも言わせない。
「…俺もそうだ。お前のためなら…怖くない」
「…………」
「ぼさっとしてる暇はない。行くぞ」
「…師匠っ!」
わからないけれど。
今日がこの人と笑いあえる最期なんじゃないかって、いやなことを思った。
光を失った洞窟のなか、私の前を歩く彼を振り返らせる。
「師匠の正義は、私を守ることって言ってくれけど……私もそうだよ!」
「…………」
「私は、それ以上を守ることが私の正義」
悲しみも苦しみも吸収する。
ぜんぶぜんぶ吸収して、その悲しみと苦しみを笑顔に変えて放出するよ。
それが“ゴッドジャッジメント・ブリザード~江架を添えて~”なんだ。
「────……」
薄暗い場所だとしても、見えた。
泣きそうに笑った彼が、見えた。



